南朝鮮のKTX

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たまたま南朝鮮へ行く機会があったので行ってきた。
今の我が国と南朝鮮との関係を見るに若干の躊躇はあったものの、従来旅好きの私は踏みとどまることができなかった。
せっかく行くのだからと今回は行ったことのない釜山(かまやま・ブサン)と李氏朝鮮王朝発祥の地、全州(ぜんしゅう・チョンジュ)に行く計画を立てた。
李氏朝鮮の李王家は、全州李氏と言われており、全州を本貫(発祥地、もともとの土地)としている。

南朝鮮国内を旅行するのに飛行機ではもったいない。
国内をじっくり見たいため、鉄路を使うことにした。
もっとも全州などは飛行機で行くほどソウルから離れていないのだが。

まずはソウルから釜山である。
新型特急列車KTX(韓国鉄道公社が運航する韓国高速鉄道)に乗った。
このKTXはフランスのユーロスターで使用されているものと同型である。
釜山へ行くには、京釜高速鉄道線を利用する。
特室(日本のグリーン車と同じ)に乗ると特室車両内にある水の自動販売機で無料のペットボトルの水が飲める。
お金を入れずにボタンを押すだけ。
また、客室乗務員も、日本の東北新幹線や北陸新幹線のグランクラスのように特室専属の方がおり、洋菓子の詰め合わせを無料で配ってくれる。
この洋菓子がとても美味しかった。

シートの座り心地は、包み込まれるような感覚で、非常に快適で、しかも揺れない。
釜山まで景色を楽しむはずが、あまりの心地良さで熟睡してしまった。

テーブルは今まで目にしたことがない特殊な方式で、前の座席の背もたれの背後から天板を引き上げて平行にする。
何だか伝わりずらい感があるが、まず日本には存在しない方式なのだ。

李氏朝鮮の本貫、全州ビビンパの故郷である全州へはソウルの龍山駅が始発の全羅線(ぜんらせん・チョルラセン)麗水方面行に乗る。
行きも帰りも特室を利用し、熟睡の極地だった。
目覚めたら目的地であったという、ある種残念な快適な旅だった。

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