モンゴルを旅して

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約5年前にモンゴルはウランバートルに行った。
しかも随分寒い季節に行ったがのだが、2月頃だっただろうか。
とにかく寒くて脳みそがシャーベット状になってしまうのではないかと思うほど頭が痛くなった。
考えてみればウランバートルは世界で一番標高が高い所にある首都だと聞いたことがあるが、そうだろうか?
だが、標高が高いのは間違いない、小さな丘に登るだけでも呼吸が異常に苦しかった。
頭痛は、もしかすると寒さではなく高山病だったのかもしれない。

ウランバートルはモンゴルの首都だが、日本のそれとは大いに違う。
高層ビルはなく、建物と建物の間隔が広く、車もそんなに多くない。
行き交う人も少なく、特に夜は明かりが少ない。

モンゴルと言うと、ゲルというテントで暮らす遊牧民というイメージがあるが、街に暮らして近代的な生活を送っている人々が増えたようだ。

デパートに行ってみたが、屋内は照明が若干暗く、品物もそんないに多くはなかったように思う。
ただ、元大相撲横綱朝青龍が代表を務める『YOKOZUNA GROUP』が展開する店舗は明るく勢いがあった。
国のために尽くし、国民のために心血を注ぎ、多くの人々から支持される朝青龍の姿がそこにはあった。

だが、少々残念なのは、王宮の保存状態がよろしくないことだ、王宮だけではない文化財の保存状態がよくなく、手入れが行き届いていない。
このままでは建造物が崩壊してしまうのではないかと心配である。

寺院もあり、多くの僧侶が修行しているが、食事をしながら読経する者や、居眠りをしている者、隣の者と談話をしながら読経する者等、
日本の僧侶から見ると非常に不真面目だと思うのだが、それもその国の文化なのだろうと思い気にしないことにした。
ご本尊は青い目をした大きな観音様であった。

ウランバートルから少し走ると草原になり、そこにある農家に立ち寄った。
そこで歓迎に供されたのはチーズだった。
外にある牛舎の壁に、出したばかりのホヤホヤの牛の糞を素手で壁に塗っていたその手で割って供される。
それをありがたくいただいた。(供されたものは必ず食さねばならない)

モンゴルは著しく野菜が乏しいため、食事も野菜はほとんどなく、ニンジンのスライスのみが少し添えられているというのが一般的だ。
今はどうだか分からないが、当時はそうだったと記憶している。

滞在したのはたったの4日間だったが、充実した有意義な旅だった。

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