山地に住んでいた放浪民「サンカ」

サンカ、山地に住んでいた放浪民のことだが、一般的には知られていないのではないかと思う。
ちなみに、サンカとは警察が付けた呼称であり、蔑称となっているので正しいとは言えない。
漢字では山窟を当てている。
ミナオシ、ポン、ミツクリ、テンバ、ホイト、カンジン、セブリなどと呼ばれていた(地方によって違う)。
ここでは一般的呼称として『サンカ』を使用する。

サンカとは、つまり定住せず山中を転々と漂流し、狩猟採集によって生活し、箕を清算して時々村々を訪れ、農作物と物々交換したり、現金に換えて生計を立てていた。
人別帳や戸籍にも登録されず、昭和初期まで存在したといわれている。
独自の言語や神代文字を使用していたとか、縄文人の生き残りだとか、渡来系の民、邪馬台国の生き残りなどといわれているが、その出自は定かではない。
また、忍者や木地師などではなかったか、と言われる向きもあるが断定できない。

飽くまで私見であるが、何ものにも従わず、独自の掟と自然神信仰をもち、山窟や天幕を張って川の近くで生活し、神代文字を使用して古代の両刃の小刀を道具として使用していたことから見ると、やはり彼らは縄文人ではなかったかと思うのである。
渡来人と融合せず、つまり出雲族に象徴される国津神系の民ではなかったか。
遠い昔に地球が未曽有の滅亡に近い事態が起こった時に、地球外に逃げずに留まった超古代文明の人々の生き残りではないかとの考えに至るのである。

明治政府により、明治4年(1871年)の戸籍法に基いて戸籍が編製されるに至り、政府の定住指導によって徐々に定住化が始まり、昭和50年頃を最後に完全にサンカは消滅したと言われている。

サンカの人々は首長を中心に固い結束で結ばれており、その系図や出自についても秘密とされ、外部に知られることがないため、今日に至っても詳しいことはわかっていない。
正に幻の漂流民なのである。

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