ロンドン

随分前だがロンドンに行ったことがある。
バージンアトランティック航空に乗ってロンドンの地に降り立った時は、初めてのヨーロッパに感動した。

ヨーロッパの街並みはなぜか日本人ならよく知っている見慣れた光景だと思う。
なぜだろうか。
行ったこともないのに、何だかよく知っているこの感覚。
そうだ、教科書や映画、本や絵などでよく見る風景だからだろう、私はなぜかそう勝手に思っている。

私が泊まったホテルは伝統のあるラッセルホテルだった。
中世の頃の古い館という感じが気分を高揚させた。
数百年は経っているであろうこのホテルの壁やドアについた小さなキズのひとつひとつを、そのキズができた歴史に思いを馳せると時間が過ぎるのを忘れてしまう。
その小さなキズの一つ一つを24時間かけて見ていても飽きない。

歴史の1ページの中に入り込んだかのような錯覚に陥ってしまった。

バッキンガム宮殿やロンドン塔、ストーンヘンジやバースのローマ遺跡、そして大英博物館にナショナルギャラリーを巡った。
4月のまだ寒い時期で、小雨が降る中の観光だったが、雨のロンドンもまた街の色が映えて素晴らしかった。

バッキンガム宮殿の衛兵も、雨の日はまた制服がいつもと違い、雨の日は雨の日なりの良さを感じたのだが、これが正に日々是好日。
晴耕雨読、晴れの日は晴れの日の良さがあり、雨の日は雨の日の良さがある。
その時々を楽しめばよいのだ。

ロンドンでそんなことを悟ってしまった。

せっかくこの世に人間として生まれ、生まれた瞬間から死に向かって歩み、どうせゴールは死なのだから楽しく笑って前向きに生きなければ損である。

悲しみや辛いことをまずは受け入れ、そしたら笑いに変えてしまおう。
悲しいことや辛いことも笑い話にしてしまえば心も楽になる。

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