求めない生き方

とかく人間は求めてしまう生き物だと思う。
挨拶をしたら返して欲しい、贈り物を送ったらお返しを期待する、良い行いをしたら褒められたい、自分を理解して欲しい、愛して欲しい、大抵の人たちはそうではないだろうか。
求めるから期待し、期待を裏切られると怒りになる。
だったら最初から『期待』という種を植えなければ良いのではないだろうか。

最初から何かを求めなければよいのだ。
挨拶したのだから返すのが常識だ、手紙を送ったら返事をよこすものではないか、人の命を救ったのだから世間から拍手喝采で迎えられ警察から表彰されて当然だろう、
こんなことを期待するから、期待していたことに反した結果だとその衝撃から怒りに変わってしまう。
人の心は紙一重だ。

見返りを求めるのなら何もしない方が良い。

見返りを求めるために挨拶をしたり、感謝の意思表示をするのか?
否、自己満足ではないか、自己満足ならば相手の見返りなど求めるべきではないし、どちらかというと自己満足に終始した方が精神衛生上もすごく良いと思う。

受けた情けは石に刻め
かけた恩は水に流せ

という言葉がある。

受けた恩情はしっかりと胸に刻み、他人にかけた恩はさらりと忘れてしまうのがよい。
恩着せがましい人になってしまうか、しまわないかはここで決まる。

兎に角、何かをしてあげたことは忘れるにかぎる。
人に金を貸したら、貸したことを忘れる。むしろ、くれたものだと思うことだ。

面と向かって人のために、作った真心を見せつけるのではなく、人の後ろ姿にむかって手を合わせられる人間でなくてはならないのではないか。

求めない、期待しない、そんな生き方が大事なのではないだろうか。

職場でも部下や後輩、同僚や上司に期待などするから腹も立つ。
それはとりもなおさず求める気持ちがあるからだろう。

人生をストレスフリーに過したければ楽になることだ、楽になること即ち求めないことである。

タイトルとURLをコピーしました