ロシアという国

モスクワそしてサンクトペテルブルクを旅したことがある。
つい最近のような気がするが、考えてみればもうかれこれ9年ほど前であろうか。
我々の世代は、ソ連という名の鉄のカーテンがあるのではないかと思ってしまうほど冷たく無機質な社会主義というイメージである。
ロシアと言う国名よりもソ連の方がなじみ深い。

そんな国へ当時ボロボロのアエロフロートロシア航空機で向かった。
長距離にもかかわらず映画の上映はなく、椅子もリクライニングをすると途中で止める調節ができず、結局退屈なるままにモスクワへ向かった。

薄暗いモスクワの空港は、正にソ連時代を彷彿とさせるものであった。
物々しい雰囲気は、ロシアに到着したことを自覚するに充分だ。

さて、そんなロシア、街は活気に満ち、マクドナルドやスターバックス、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットなど西側諸国の街と何等変わらないそのさまに驚いた。
同時に凄く安心したことを覚えている。
そして人々は明るく、親切で優しく、その懐の深さにも驚かされた。
昔、戦争経験者から「ロシア人は優しい」と聞かされたことを思い出した。

日本人にとってロシアは、太平洋戦争終結後に不可侵条約をおかして侵攻し、多くの日本人がシベリアに抑留された。
そして、北方領土も不法占拠されたまま返還されていない。
どれほど冷たく、道理が通らず、酷い国民だと思っていたが、何であんなに非道なことをする人々なのに、こんなに良い人たちなのか?

国家と国民は違うのだと、しかと実感した。

アメリカにそそのかされ、不可侵条約を侵して攻め込んできたことにより、シベリア抑留や北方領土不法占拠が行われた。
ロシアにとっては、不本意ながら、というところであろうか。

サンクトペテルブルクなどは本当に素晴らしい街並みで、とてもきれいであった。
美しいとはこういうことを言うのだと実感した。

食事も美味い。
日本人の口に合うと思う。
中華料理の影響を受けているということもあると思うが、私はロシア料理が大好きだ。

ロシアと日本はもっと仲良くなれる。
アメリカの横やりが入らなければ。

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