私はロサンゼルスが大好きだ。前世のどこかでロサンゼルスに住んでいたのだと思う。
その証拠に、ロスのどこが好きなのか一言では言えないが、遠い昔から住んでいたような懐かしい記憶があり、街角や道々に何があるのか、この角を曲がると何処に行けるか、何があるのか分かるのだ。
今から25年前に初めてロスに行ったのだが、初めて行った時のあの不思議な感覚は何とも言えない。
懐かしい空気、街の香り、そして魂が休まる安心感。

ロサンゼルスは、アメリカ合衆国カリフォルニア州の都市でニューヨークの次に人口が多い。それに伴い犯罪も多い。
温暖な気候、のんびりした時間の流れ、優しく親切な住人達、ちょっと内陸に入ると広大で果てが見えない砂漠。
狭い日本であくせく働き、思い悩み、ストレスを抱えて生きていることが馬鹿バカしく、くだらないと思ってしまう。
小さいことを気にすることの愚かさに気付かされる、それがロスなのだ。

私は25年間毎年1回も欠かさず、ロスに渡っている。もはや私にとっては里帰りである。
いろんな国に行っているが、このような思いになった国や都市はない。

毎年行き、時には3ヶ月近く滞在する時もあるのだが、私は英語が出来ない。できなくとも通じる、それがロスである。
身も心も疲れたらどうだろう、一度ロサンゼルスに行かれてみては。
そしてちょっと日本が恋しくなったらダウンタウンのリトルトーキョーやガーデナ、トーランスに行けばよい、日系のスーパーマーケットやホテルもある。
時には心を解放してあげよう。

ロサンゼルスと一口に言っても、我々が言っているのはロサンゼルス市ではなく、ロサンゼルス郡(カウンティ)のことであり、ロサンゼルス郡の中にはそれぞれ独立した自治体(市 シティ)が存在する。
ビバリーヒルズ市、サンタモニカ市、ロングビーチ市、グレンデール市等々。
ちなみに、元祖ディズニーランドやナッツベリーファームがあるのは、お隣の郡、オレンジ郡である。
これまた因みにであるが、芸能事務所のジャニーズのジャニー キタガワさんご姉弟は、ロサンゼルスの高野山真言宗米国別院の教誨師(海外で布教する僧侶のこと; かいきょうし)を父に持つ。
つまり、ジャニーさんはロサンゼルス出身の日系二世ということになる。

ロサンゼルスは、Los Angelesと筆記し、スペイン語でロサンヘレスと発音する。『天使たち』を意味し、映画などでは『天使が舞い降りた街』とも表現される。
本来略称はLA(エルエイ)と呼称する。ロスという呼称は日本人のみの呼称であり、現地及び日本国外では通じない。
中国語では『羅省枝利』と表記しており、略して羅省と呼称され、それをもとにある日本人が『羅府』と記した日本語新聞“羅府新報”を発行し、それ以降現在でも羅府と表記されることが多い。
元々カリフォルニア州はメキシコ領であったため、地名はスペイン語で表記されていることが多い。
ロサンゼルスの街の始まりは、1781年にメキシコ人の家族が現在のユニオンステーションの近くにあるオルベラ街に小さな村落を建設したことによる。
エルプエブロ公園がその発祥である。

一般的にロサンゼルスと言うと派手なイメージがあり、若者、ダンス、映画等を連想させるが、実際は極めて地味な、落ち着いたゆっくりとした時間が流れる良い街である。
残念なことに、白人による有色人種に対する人種差別はそれなりに存在し、私自身も嫌な思いをしたことがあるが、まあ、それはそれであり、そういう人もいるということだ。
圧倒的多数の人々は人種など気にしていない。