ロサンゼルスの肉

アメリカでは脂身の少ない赤身の肉が好まれる。脂身が好きで、赤身にサシの入ったいわゆる霜降り肉を極上品としている我々日本人からすると、安っぽくて美味しいと思えないのではないだろうか。
そもそも、元来、日本人はマグロの脂身を捨てていた、つまり大トロや中トロは食用とは考えてはいなかった。
江戸時代、江戸町人のファーストフードとして握り寿司が誕生した。
傷まないように酢飯にし、そこに毒消しのワサビを添えてマグロのづけ(醤油に漬けたマグロの赤身)を乗せて、気軽に片手で食べられるように一口大に握って屋台に置かれていた。
脂身は、づけにするのもままならなかったから捨てていた、ということもあるかも知れない。
そんな日本人がいつから脂身を好むようになったのだろうか。
極めて最近のことのように思えるが。

私がロサンゼルスに行った際に必ず行く店は、ダウンタウンのフィゲロア通りにあるパントリーカフェというステーキ店だ。
創業90年の歴史があり、現在まで何人かオーナーは変わっているようだが、店内は古き良きアメリカそのものである。
創業当時から内装は変えていないという。
街の風景と人だけが変わり、店内は時間が止まったままなのだ。
創業者は当時のロサンゼルス市長だった方なのだそうだ。
簡素なテーブルとイス、90年前から変わらぬウエイターの服装、入り口付近にある金網に囲まれたキャッシャー。
この店ではアメリカにしては珍しく、帰り際にキャッシャーで清算をする。しかも現金のみで、カードは使えない。
レジスターも相当年季が入っている。

肉はサーロイン、テンダーロイン、ニューヨークステーキ等、何れも赤身で分厚くて大きい。
ステーキを注文すると、パン(LA独特の酸味のあるパン)がドサッと出され、続いてコールスロー、ポテト、青物又はコーンがサーブされる。
ドリンクは勿論おかわり無料、サイド品もおかわり無料なのだが、量がとにかく多いので、まずおかわりする者を見たことがない。
アメリカ人も大抵はタッパーを用意してもらい、持ち帰っている。

ロサンゼルスを代表するパントリーカフェ、LAに行ったらぜひ行って欲しい。
古き良きアメリカを感じて欲しい。

☆彡 宇佐吉ポイント

  1. チップはテーブルの上に、合計額の20%を置く
  2. 用がある場合は、自分のテーブルを担当するウエイターを呼ぶ(まずは顔を覚える)
  3. 店員に案内されるまで勝手に席に着かない
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