作法

我が国、日本国には古来から作法がある。
まあ、我が国だけではなく世界各国各地にあるだろう。
その土地や国に馴染むためには作法を知り、その作法を実践できなければならないと思うし、それが出来てこそ国際人なのではないだろうか。
そのためにはまず、自国の作法を身に付けなければならないと思う。

■あいさつ■
おはようございます。こんにちは。こんばんは。お疲れ様です。お先に失礼します。
それぞれのシーンによって様々な挨拶がある。
さて、これらは会釈をに合わせて行うことが一般的だが、言葉を発するのは会釈の先か、同時か、後か、どっちだろうか。
正解は『先』である。
言葉を発してから会釈をするのだ。

■家屋に上がる■
靴を脱ぐときに、家の中方面に背を向けて脱いではいけないし、靴のつま先を家の中側に向けて脱ぎっぱなしにしてもいけない。
玄関を入って正面に体を向けたまま靴を脱ぎ、上がりはなで体を玄関と家の中側に対して真横に腰を落して右膝をつき、右片手で靴の向きを直す。
つまり、玄関側につま先を向けて揃えて、なるべく隅側に寄せる。(次の人の邪魔にならぬよう)
敷居や畳の縁(へり)、座布団や座布団の隅を踏まない。

■風呂■
風呂に入る前には必ずかけ湯をする。
湯船の湯を体にかけて簡単に2〜3回かけ流してから入る。
温泉や公衆浴場などでは周りに飛沫がとばないよう、しゃがんで行う。
そして、浴槽では入る人の邪魔にならないよう、なるべく奥に行く。
浴槽にはタオルを入れないこと。
出るときはタオルで簡単に体を拭いてからでること。
最近は体を拭いてでることができない者が増えているのではないかと思う。
体を拭いてからでないと、足ふきが過剰に濡れたり、床が濡れて滑るため、危険である。
これは当たり前の常識だと思っていたが、できない人が多いことに驚いている。

■その他■
新品の履物を履いたまま地面に降りてはならない。新品は午前中に使い始めなければならない。神社では二礼二拍手一礼、寺院は合掌。
ビュッフェではいっぺんに色々なものを一気に皿に取るのではなく、コース料理と同じく前菜、サラダ、スープ、魚・肉のように順番に取る。

まだまだ書ききれないほどあるが、ここでは割愛する。
学校では教えない、親も教えない、そして子供は何も知らず社会へ出る。
恥をかくのは子供であるが、この子供たちが成長して今度は大人になるのだが、大丈夫だろうか?
心から心配だ。

この先、いったいこの国はどうなってしまうのだろうか。
ただ、考えてみれば文化は世の流れとともに変化し、それに応じて作法も変化する。
確かに平安時代の作法が現代に通用するのはごく一部だろう。
昭和初期にあっても然りである。

そう考えれば何も心配する必要はないのではあるまいか。
お釈迦様も『この世は無常』であると説かれておられるように、変わらないものは何もないのだから。
つまりそれも必然ということなのではないだろうか。

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