お葬式

最近、今までのような大々的な葬式よりも、近親者のみによる密葬や家族葬が多くなってきた。
しかも、僧侶や神官、牧師や神父を呼ばずに行うことも増えているようだ。
だが、これはとても良いことだと思う。
葬儀経験者であれば理解できると思うが、従来の葬儀は、亡くなった者を偲ぶ時間さえない。
葬儀は作業であり、淡々と流れていく。
疲れきって葬儀が済んだあとに残るのは、ただただ疲労感とお金の心配だけだ。

よく、悲しみを紛らわすために葬儀は考える間を与えず忙しいのだと言うが、果たしてそれで良いのであろうか。
多くの知らない人が訪れ、死者に対して何の面識も感情もない国会議員や地方自治体の首長等から弔電や花が届き、僧侶を多く呼ぼうとか、祭壇は豪者なのが良い等々、見栄の張り合いのような葬儀が、果たして真の、真心こもった供養になるのであろうか。
私は決してそうは思えない。

故人をよく知る近親者だけで生前を偲んで語らい、時には笑い、経本を見ながら皆で般若心経でも上げ、お念仏やお題目を唱えることで真の供養が出来るのではないか。
それが何より、本当の葬儀なのではないだろうか。

心のこもったお葬式が何より大事だと思う。
宗教は葬儀や死者の供養を行うためにあるのではないのだから。

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