日本人の姿勢

ネクタイを着けない人が多い世の中になってしまった。
ネクタイを着けないことが何だかひとつのステータスになっているような気さえする。
周囲の人たちがネクタイを着けていないから自分も着けないのか、理由はわからないが個人的には残念でならない。

ネクタイは商人で言えば前掛けと同じだと思っている。
仕事とプライベートの区別を明確に分けてくれるのもネクタイではないのか。
ネクタイを締めないビジネスマンを見ていると、この国の経済の行く末が不安でならない。

私も歳をとって考え方が古くなってしまったのか、否、昔からその考え方が変わっていないことを思い出した。
仕事に向き合う姿勢の問題なのではないだろうか。
ネクタイを締めない人たちが仕事が出来ないわけではないが、多くの人はやはり出来ない人が多いのではないかと思ってしまう。
この目で見ていてそう感じる。

公私の区別のない服装で、よくもまあ仕事を行うことが出来るものだと感心してしまう。
昔、養蚕が盛んだった福島と信州の養蚕業者(絹商人)が一堂に会して会議を行うことがあった。
信州の商人は全員前掛けを着けて出席していたが、一方の福島の商人は見てくれを競うが如くスーツを着用して出席していた。
これを見た新聞記者たちは、何れこの国の製糸産業は信州の商人が牛耳ることになるだろうと予見したそうだ。
結果、その通りになった。

現在は前掛けを着けた和装が日常ではないが、それに代わるものがネクタイではないかと思っている。
前掛けをかけない商人が多いこの国の経済は、近い将来墜落するだろう。

日本人の姿勢の悪さが最近一層目につき、不安なのだ。

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