東日本大震災と幽霊

東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)発生から今年で9年を迎えた。
マグニチュード9.0の大地震のあと10メートルを超す大津波が発生し、死者・行方不明者1万8千人を出した。
そして発生から現在に至るまで各所で多くの幽霊目撃の話を耳にする。

海岸を多くの幽霊が歩いていたとか、肉親の霊が枕元に立っていたとか、タクシーに乗せたなど。
それらは確実に幽霊であろう。
あのような未曽有の事態に遭遇して自覚のないまま死んだ人たちが大勢いた。

死は、自己が死を迎えたという自覚がないと、成仏つまり霊界へ行くことは困難なのだ。
突然の死によって肉体は滅びたものの、自我(霊魂)は残り、しかも自ら見ると自身の姿は生前のままに見え、死んでしまったにも関わらず、こうしてこの人間界に留まっていて、今までのように生きているのだと錯覚する。
要するに死んだことに気付いていないのである。

彼らは生きている家族や友人、知人や同僚に話かけるが、人間は一般的に霊に気付かない、だが霊は「なんで無視するの?」と思うだけで自己の死を受け入れられないでいる。

それはそうだ、生前元気に人間として生きていた時は死ぬことなど考えていなかったのに、いきなり命を奪われ、しかも自我だけは存在しているのだから死して無にならない現状に死という概念が当てはまらないわけだ。
だが、一部の人たちは死を受け入れ、成仏している霊もいる。
とにかく、「あなたは死んだのですよ」ということを明確に理解させ、安心して霊界に還ってもらうことが残された我々の努めなのだと思う。

いつまでも亡者に未練を残してはいけない。
亡くなった方の遺品は整理し、服などはお焚き上げを行い、部屋も生前のままにしてはいけない。
それこそ、成仏を妨げることになってしまうから。
つまり、成仏できずに残された霊は、浮遊霊や地縛霊として苦しませることになってしまう。

残された人たちは、その努めを果そう。

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